ウォータージェット工法で削孔することのメリットや事例、対応事例のある2社をご紹介します。
削孔速度が速く、鉄筋に支障しなければ、深度(水平)5mを1時間で削孔することができます。コアボーリングでは約5倍かかります。また砕くのみであるため、石の粒径が大きく廃水がヘドロ状になりません。
既存鉄筋を損傷せずに削孔できるので、既設構造物を健全に保つことができます。またコンクリート内の砕石を削り取るため、孔内が凸凹となり鉄筋の付着強度を高められます。コアボーリングでは、平滑になります。
削孔の実績のある2社をピックアップ。土木分野のウォータージェット施工会社で日本屈指の久野製作所と創業150年以上の総合建設会社・佐野工業の事例をご紹介します。ぜひ見積もりを依頼する際の参考にしてください。
掲載している削孔の事例数:43件(2021年11月調査時点)
鳥取県 防災減災・邑南地区2号橋梁補強
島根県の発注、ショーボンド建設株式会社の請負で、平成27年2月~4月まで、「平成26年度農村地域防災減災事業、邑南地区2号橋梁補強工事」を施工しました。ウォータージェット工法の削孔でした。
首都高 支承・連結装置耐震性向上工事
首都高速道路西東京管理局からの受注、ピーエス三菱の請負で、「(改)支承・連結装置耐震性向上工事1-107」にてウォータージェット工法で削孔を行いました。工期は平成26年3月~平成27年5月でした。
福島県南相馬 火力発電所揚炭桟橋復旧工事
東北電力株式会社からの受注、五洋建設の請負で、「原町火力発電、揚炭桟橋復旧工事(災害)」にてウォータージェット工法の削孔と表面処理を施工しました。工期は平成24年6月~8月でした。
土木分野の構造物の斫り、削孔、表面処理などを行うウォータージェット施工会社として、日本屈指の企業でポンプだけでも※30台を所有。日本全国で施工を請け負い、※2000件以上の実績があります。また機械製作が起源の会社であり、その経験や知見から自社でウォータージェットの各種部品・ツールを開発しています。
掲載している削孔の事例数:1件(2021年11月調査時点)
東京メトロ 連絡線設置向原工区土木工事
有楽町線小竹向原~千川間連絡線設置工事で既設躯体補強として、鉄筋D51を4.8m既設構造物内に定着させる削孔をしました。既設鉄筋の精度で支障も出ましたが、再削孔し106本を施工しました。
1862年創業、1931年設立の伝統と実績のある総合建設会社であり、「品質」と社会・お客様の満足度に注力して、建物の企画から実施設計、工事監理まで担当。また全国に支店や営業所があり、技術研究所も有し、技術コンサルタント業務にも携わり、数多くの建築物を生み出しています。
※2021年11月調査時点で公式サイトに掲載している施工事例件数・年数を調査しました。
※久野製作所:掲載している業者のうち、はつり・剥離(塗膜除去)・削孔といった土木・建築分野の施工事例掲載数が最も多い会社として選出。
※米山製作所:掲載している業者のうち、ウォータージェット工法専門の切断加工受諾会社で施工事例の多い会社として選出。
※日進機工:掲載している業者のうち、プラントメンテナンスをメイン事業に挙げており、かつ経営年数の長い会社として選出。