ウォータージェット工法によって空港の滑走路ゴム除去工事や標識消去工事を行い、さまざまな空港の安全や安心に貢献している株式会社コムカット。そんなコムカットついて、専用マシンや施工事例、会社の特徴などを調査しました。
洗浄
トンネルの壁面に付着した排気ガス等による真っ黒な汚染物を洗浄しました。また洗浄に使用した汚泥水は、壁面に密着した噴射装置で漏らさず回収しています。
表面処理およびはつり
コンクリートの表面処理とはつり工事を行いました。ウォータージェット工法では、コンクリートや鉄筋には損傷を与えず鉄筋を完全に露出させることができます。
除去
空港の滑走路に焼き付き、標識の汚れやグルービングの目詰まりといった状態となったゴムを除去する工事を行いました。
ライン消去
150MPa~250MPaの超高圧水によるライン消去の工事を行いました。ラインを剥離すると同時に、吸引回収も行っています。
株式会社コムカットは早い時期からウォータージェット工法の開発に取り組んできた会社で、多くの空港での施工実績があります。空港の滑走路はタイヤゴムが焼き付くことで標識が汚れ、見えにくくなってしまいます。また、雨の時に滑走路の水はけを良くしてタイヤのグリップを高める効果があるグルービングが目詰まりの状態になり、効果を低下させる原因とにもなります。
滑走路の維持管理をする上で、タイヤゴムを早めに除去することはとても重要です。コムカットでは長年のノウハウにより、滑走路面に影響を及ぼさないような安全かつ的確な除去作業を実現。その作業には定評があります。
株式会社コムカットは、道路舗装切断業を行う会社として1971年に創業。以来ウォータージェット工事をはじめ、交通安全施設整備やグルービング工事など交通安全にかかわるさまざまな業務を行ってきました。生活の基盤となっている交通環境を安全に、そしてより快適にしていくことを目指しています。
ウォータージェット工事では、はつりや表面処理、除去、洗浄などを展開しています。リサイクル性を重視し、環境にも配慮した工事を行っています。
行っている空港施設の工事には、ゴム除去工事のほかにも空港標識の設置工事や消去工事、滑走路グルービング工事、目地切断などがあります。また、ASFT測定システムによって滑走路面の摩擦係数の測定も実施。滑走路面にタイヤゴムが付着することによってどれほどの影響があるのか調べ、維持管理計画に役立てています。 空港のさまざまな工事に携わることで、空港の安全を陰ながら支えているのです。
会社の正式名 | 株式会社コムカット |
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所在地 | 福岡市南区的場2丁目21番1号 |
営業時間 | 記載なし |
設立年 | 1971年6月1日 |
建設業者許可 | 福岡県知事許可(般-29)第20432号 |
事業内容 | アスファルト・コンクリートカッティング工事、交通安全施設等整備 、グルービング(安全溝)工事、ウォータージェット(超高圧水)工事、ワイヤーソーイング及びウォールソーイング工事、融雪溝(主に高速道路)切削工事、コア―ドリリング(ダイヤモンド穿孔)工事、全各号に係る工事用機械、器具等の開発及び製造販売の事業、産業廃棄物収集運搬業務 |
加盟団体 | 記載なし |
電話番号 | 092-571-1971 |
公式サイト | https://www.cumcut.com/ |
※2021年11月調査時点で公式サイトに掲載している施工事例件数・年数を調査しました。
※久野製作所:掲載している業者のうち、はつり・剥離(塗膜除去)・削孔といった土木・建築分野の施工事例掲載数が最も多い会社として選出。
※米山製作所:掲載している業者のうち、ウォータージェット工法専門の切断加工受諾会社で施工事例の多い会社として選出。
※日進機工:掲載している業者のうち、プラントメンテナンスをメイン事業に挙げており、かつ経営年数の長い会社として選出。