自社開発のウォータージェット工法機器を扱い、設計から製造・販売、メンテナンス・サービスまで総合サポートできる「スギノマシン」について、ウォータージェット工法施工マシンの取りそろえ状況や会社の特徴などを調査しました。
キャビテーションピーニング技術
高圧・高速度の流体の中で、圧力差から特殊な泡が発生した時のはじける力に、ウォータージェットの力を合わせ、対象物表面の強度を高めます。
金属部品の疲労強度向上や原子炉溶接部の応力腐食割れ対策に活用できます。
太い繊維から細い繊維へ解きほぐす技術
生物由来の原料を最高245MPaに加圧して水と噴射。ウォータージェット同士を斜向衝突させ原料をほぐし、ナノファイバー素材を作ります。
樹脂補強材、保湿剤、日焼け止め、生体適合材料、建築材・内装材、塗料などに活用できます。
同社開発の技術「微粒子化」
最高245MPaに加圧した原料同士を、マッハ4の相対速度で斜向衝突させて微粒化。
粉砕・乳化・分散といった加工も行え、電子・電池材料、化粧品材料、医薬品材料、インク顔料、樹脂・プラスチックや食品などに活用できます。
静水圧による食品加工技術
自然界には存在しない静水圧を利用して、食品を高圧環境下で処理することで、タンパク質やでんぷんを変性させ、酵素反応による熟成の促進、全体を均一にし栄養価を高めたり、食感・風味を損なわず無菌化することができます。
噴射・冷却により金属を粉末化
溶解した金属に50~100MPaの高圧水を吹き付け、金属の粒子を連続で量産します。
自動車内装材のトリミング加工、ゴム・趣旨の切断、航空機材料や建築材料関係の素材加工、CFRPなどの難削材の穴あけに活用できます。
1964年に高圧ジェットポンプを開発して以来、斫る技術をはじめ、剥ぐ、切る、うがつ、洗う、取る、砕く、混ぜる、散らす、解す、圧す、拡げる、膨らます、繁吹く、掘る、撃つ技術を自社開発しており、その用途は多種多様に広がっています。
プランジャ式ポンプやインテンシファイア式ポンプなどを取り揃え、その納入先は約5,000社にも上り、業種も多岐にわたります。
またポンプをはじめ、洗浄機器まで自社開発・製造品であり、総合的な提案ができます。(※20211年11月時点)
会社の正式名 | 株式会社スギノマシン |
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所在地 | 【本社】富山県魚津市本江2410番地 ほか事業所・工場が富山県(早月・滑川)と静岡県(掛川) 営業オフィスは東京、水戸、富山(早月・滑川)、浜松、名古屋、大阪、広島、福岡にあり |
営業時間 | <本社、工場> 8:00~17:00 <営業所>9:00~18:00※土日祝日は除く |
設立年 | 創業1936年、設立1956年 |
建設業者許可 | 記載なし |
事業内容 | ウォータージェット工法(洗浄、バリ取り、剥離、斫り、微粒化、切断、食品整形、加圧試験、デスケーリング)機器等の開発・設計、製造、販売、メンテナンス バイオマスナノファイバー素材などの新規開発 精密機器を洗浄・加工するツールの開発・製造 |
加盟団体 | 記載なし |
電話番号 | 0765-24-5111 |
公式サイト | https://www.sugino.com/ |
※2021年11月調査時点で公式サイトに掲載している施工事例件数・年数を調査しました。
※久野製作所:掲載している業者のうち、はつり・剥離(塗膜除去)・削孔といった土木・建築分野の施工事例掲載数が最も多い会社として選出。
※米山製作所:掲載している業者のうち、ウォータージェット工法専門の切断加工受諾会社で施工事例の多い会社として選出。
※日進機工:掲載している業者のうち、プラントメンテナンスをメイン事業に挙げており、かつ経営年数の長い会社として選出。